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愛宕神社の出世の石段

最終更新: 2018年9月1日




先日、出張で東京に滞在しておりました。その際、愛宕神社に伺って参りました。


愛宕神社は「出世の石段(男坂)」で非常に有名です。写真では分かりづらいと思いますが、この石段は1段目に足を掛ける前に見上げると、垂直にそびえ立つ壁のようです。



息を弾ませながら上りきり振り返ってみると、86段ある石段のその高さと勾配(傾斜角度は40度だそう)に恐怖心さえ感じます。


この石段は徳川家光公が増上寺に参詣した帰途に愛宕神社の前を通りかかると愛宕山に満開の梅を見つけられ「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」



そう家臣達に命じました。


しかし、この高さと勾配を目の当たりにした家臣達は顔を見合わせるだけで名乗りをあげる者は誰もいません。


そんな時、同行していた讃岐高松藩藩主の生駒高俊が「我が藩の曲垣平九郎にお申し付けください」と申し出たのです。


曲垣平九郎は家光公に一礼すると、この石段をジグザグに登って赤梅と白梅を一本ずつ手折り、襟に挿してそのまま石段を馬に乗って下り、家光公に梅を差し出したそうです。


詳しい由緒はこちらから


曲垣平九郎の馬術は家光公に大いに讃えられ、1日でその名が全国に轟いたことから「出世の石段」として後世に伝えられるところとなりました。また現在でも「パワースポット」として多くの参詣者を集めています。


一つ気になるのは、多くのネット情報として「仕事運と金運を上げたいなら正面参道の"出世の石段(男坂)"を上って、下りる時は"女坂"を下れ」「"出世の階段"は絶対下りてはならない」「出世の石段を下ると願いが叶わない(出世しない)」とあることです。


しかし、これは全く根拠のないものです。「出世の石段」をせっかく上ったのだから、下りては逆効果であろうという「イメージ」が先行して、どなたかがネットで言い切ってしまい、それを読んだ人が、その情報を信じて更に広めていったということではないかと思います。


これは他のスピリチュアル系の記事にも言えることです。

以前『「魔王殿」再訪』という記事の中でも、「貴船神社」の正式な参拝方法は「本宮」→「奥宮」→「中宮(結社)」であると何の根拠も示さずに言い切ってしまっているスピリチュアル系記事の多さについて書きました。「その順番で参拝しないと願いは叶わない」「これは古来から伝わる正式な参拝方法である」と断言されていましたが、その根拠となる文献や由緒は全く示されていませんでした。


私が「貴船神社」に問い合わせてみたところ「そうした三社詣りの順番や方法は、何の根拠もなく、誤ったもので、神社側では一切順番などは定めたことがない。順番を守らないと願いが叶わないといったこともない。好きな順番で、廻りやすいようにご参拝下さい。誤った由緒などが広まっていますが惑わされないようにして下さい」との回答を頂きました。


ネット上に広まっている多くのスピリチュアルやパワースポットに関する記事は、スピリチュアルやパワースポットに真に造詣のある専門家が書かれたものは非常に少ないのが現状です。多くはどんなジャンルでも比較的安価で請け負うフリーランスのライターが外部の発注者から依頼を受けて短時間で情報を収集して書いていますので、基本的な知識が欠如していることが多く注意が必要です。


つまり、その場所の歴史や謂れに、そもそも個人的な関心が希薄なので、文献を当たったり取材をするわけでもなく、数をこなさなければならない執筆作業の一つに過ぎないということです。そのライターが情報元にするネット上の情報もまた、同じような経緯を経て書かれていますから、誤った情報は連鎖し、量産されていく傾向にあります。


多くの方は、検索ランキングで上位にあるネット情報こそが信頼に値すると思っておられ、その情報を過信してしまいますが、記事を発注する側は検索ランキングの上位に記事がアップされるようにするSEOのノウハウも豊富であり、それも仕事のうちの一つです。


ご旅行や、パワースポット巡りで神社仏閣へ行かれる際は、ネット情報を安易に信じられるよりも、ご自身で事前に文献などをお調べになるか、ネットは丹念に検索して多くの情報からご自身なりに選り分けてみられることが賢明です。どうしても分からないことは、ネット情報を鵜呑みにするよりも、神社仏閣に直接お尋ねになるのが一番確実かもしれません。


「○○しなければご利益はない」という書かれ方をしている言説の多くは、後世になって誰かの都合で作られたものであることが多いと思っておいた方が良いかもしれません。


さて、その「出世の石段」ですが、曲垣平九郎の馬術譚が原型であるのに、「石段を下りてはいけない」というのは、どう考えてもおかしいですね。曲垣平九郎は馬に乗って男坂を「上って」そして「下りた」のですから。


「出世の石段」は是非、「上って」そして「下りて」下さい。「女坂」は足腰がお悪くて「男坂」を登れない、下りれないという方がお使いになった方が宜しいでしょう。また「出世の石段」を上り下りしないから、祭祀されていらっしゃる神様が歓迎しない、願いを聞き届けないということもありません。


ただし「出世の石段」に願いや思いを込めて、上り下りしたい、愛宕神社のご神気を十分に感じ取って帰りたいというのならば、迷わず「出世の石段」を「上って」そして「下りる」ことが大事です。


愛宕神社には「出世の石段」以外にも、見どころ、そして立ち寄って頂きたい場所があります。



まずは手水舎でお清めをして、「丹塗りの門」をくぐって本殿にご挨拶(参拝)を致します。



丹塗りの門を抜けた左横には「招き石」があります。撫でると福が身に付くといわれます。



社殿の右には「太郎坊社」「福寿稲荷社」「大黒天社」が鎮座しています。

「大黒天社」は小さい社ですからご注意下さい。しゃがんで目線を合わせてご参拝を。



その後方には池があります。この池が非常に良い「気」で満たされています。

しばらくこの池の側に佇んでいるだけで癒され、気が漲ってくるはずです。



池の右横には末社の「弁財天社」が鎮座しています。こちらも是非、参拝を。


参拝の後に、是非立ち寄って頂きたいのは境内にある茶店です。


こちらの「撤饌(てっせん)うどん」は神様にお供えした供物を利用して作られています。


御供えをした食べ物を頂くことは、神様のご神気と愛宕山の空間の持つ力を身体と心に取り込むことと同じです。「撤饌」を食すことで愛宕神社の魅力を最大限に感じることになるのではないでしょうか。


photo : © Mark Kay



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