• マーク・ケイ

篁霊祥命とは何か

最終更新: 2018年12月3日



約12年間に渡り「篁霊祥命(こうれいしょうめい)」という占術を用いて鑑定を行って参りました。


その複雑で手間の掛かる手法により1日に何人もの鑑定をこなすということは出来ませんが、それでもこの12年間で数千人の依頼者の鑑定を行いました。この手間の掛かる手法のお陰で、かえってお一人お一人の鑑定に時間をかけることが可能となり、依頼者の問題を自分自身に起こったことのように捉え、向き合うことが出来ます。


「篁霊祥命」という占術を多くの方々に知って頂こうと大きくプロモーションを行ったことはありません。ネット上で私のサイトを偶然見つけて下さった方や、雑誌やコンテンツを通して私を知った方とのご縁の積み重ねが今に至ります。


その占術手法の珍しさから随分と当初は雑誌やテレビメディアからの取材依頼を受けましたが、取材企画やテーマに私自身が納得が行かず、これまで取材をお受けしたのは1社のみ。ご依頼下さる半数以上はリピーターの方であり、お付き合いが10年を超える方も多くいらっしゃいます。


そうした方々の人生の一端、悲喜交々に触れ、関わり、ご縁を頂いたことは本当に感謝の念に堪えません。関わりを持った依頼者の皆さんが、苦境の中から光を見出し、自分の道をしっかりと歩んで行かれる姿は、私自身の希望や勇気にもなりました。


とはいえ、私の力量不足、智恵不足、至らなさで十分なお力になれなかった方々、サポート出来なかった方々もいらっしゃいます。そういった方々には心よりお詫びを申し上げたいと思います。


今回は、ブログをお読み下さっている皆さんの中で実際に鑑定を受けられたことがない方については、恐らく「篁霊祥命」って何だろうと疑問に思っていらっしゃると思うので、改めて「篁霊祥命」についてご説明を致します。また私が「篁霊祥命」という鑑定を始めた経緯についても少しだけお話をさせて頂きます。長くなりますが、どうかお付き合い下さい。


この「篁霊祥命」を最初に始めたのは私の父です。「篁霊祥命」と名付けたのも父なのです。父は建築デザイナーとして、画家(仏画や油絵)として活動をしていましたが、事業の度重なる失敗などにより、晩年は仏教、とりわけ密教の世界に身を投じていきます。


私の生い立ちに関してはこちらの公式サイトに詳細を綴っていますが、私が中学3年生の頃に父の事業の失敗などによって一家離散(母とはそこから遡ること3年前に生き別れました)、父と夜逃げをし父子でホームレス生活なども経験、しばらく各地を放浪する苦渋に満ちた生活が続きました。


元々不登校であった私は、この急激な生活の変化、環境の変化から比較的生活が安定した後も、ひきこもりとなって心を病んでしまいました。


そんな折に、父が「篁霊祥命」という占術を編み出して鑑定活動を始めたのです。元々霊的な感受性の強い父で、不思議な体験も多く、仏教や神道に造詣が深かったのですが、晩年はさらにそうした世界へひたすらに打ち込んでいたものです。


父は福岡から関東各地へ招待され、数週間単位で滞在し鑑定を行っていました。そこでは有名な財界人の方や、著名人の方も足繁く通われていたことは後になって知りました。


父は自宅に真言密教式の祭壇を作り、そこで鑑定を行います。鑑定の流れは後ほど詳述いたしますが、鑑定中に祭壇の蝋燭の炎が天井まで立ち昇ったり、溶けた蝋燭のロウが龍や観音菩薩の姿になったり、採取した墨絵に人の顔や、龍や仏様などの姿がハッキリと写ったりと、不思議なことが次々に起こりました。それは訪れていた依頼者の方々が全員目の当たりにした事実です。


私はひきこもりから脱してアパレル業界に就職することができ、念願だったバンド活動なども始めましたが、そんな矢先に父は亡くなりました。私はアパレル業界からIT関連の企業に転職し、長く勤めていたのですが、様々な事情が重なって退職。その後、フリーのライターとして活動を始めます。


そんな時に、ある占い師の方に偶然に出会い「貴方には人を助けたり、癒したりする力があるから、占いの仕事が向いている」そう言われたのです。しかし、私には占いの知識も技術もありません。ただ、一つだけ得意なことがあったのです。それは人の顔をジッと見ていると、その人が住んでいる家の間取りや家具の配置などが映像で見えて来るのです。父から譲り受けたのか、霊的な体験も多く、直感で人や場所などに関する情報が読み取れることもありました。


「占いは出来ないけれど、そうした特技を利用してアドバイスをすることなら出来るかもしれない」とその占い師の方に申し上げると、その方はすぐに依頼者を紹介して下さったのです。


この時はまだ私も一介のライターですし、誰かの相談を聞いたり、アドバイスをしたりという経験は一切ありません。有り難いオファーですが、自信が全くありません。占い師の方の顔を潰さないためにも、依頼者の方のためにも自分に出来ることを精一杯やるほかありませんでした。


依頼者の方のご自宅に伺い、お悩みに関することをアドバイス致しますと、真摯に受け止めて下さり、私のアドバイス通りにされたようで大変感謝をして下さったのです。


その後、自分の持っている能力や個性を、悩んでいる方々のために役立てられたら、しかし今の自分は何の経験も技術も持ち合わせていない。これではダメだ、、、そう思った時に「篁霊祥命」の4文字が頭に浮かんだのです。


しかし、私は「篁霊祥命」をしている父の姿を、横で訝しげに見ていただけで、直接的に伝授されたり、教えを受けていた訳でもありません。父は何も私に残さず逝ってしまいましたが、この「篁霊祥命」という手法が父唯一の置き土産だったのかもしれないと、それから「篁霊祥命」を自分なりに解釈し、試行錯誤しながら習得していったのです。


ここで改めて「篁霊祥命」の鑑定手法を順序立ててご説明致しましょう。


用いる道具ですが、まず華道に用いる水盤と、書道で用いる墨が必要になります。


この水盤の中に水を張ります。硯ですった墨を一滴、水盤の水の上に落とします。その水面の上に指、針、法具(独鈷杵)などを使って依頼者のお名前と生年月日を描きます。この際、声に出して依頼者のお名前と生年月日を申します。その後、各種の真言と天津祝詞を唱えます。そして最後に時計回りで優しく円を描き、その出来た渦を半紙、場合によっては色紙に写し取り、しばらく乾くのを待ちます。乾いた半紙(色紙)には墨が描いた不思議な文様が描かれており、これを依頼者の「運命図」として、その形状、白黒のバランスを解釈しつつ、そこから依頼者が寄せて下さったご相談の文章を書いた時の心情や、これまでの心の歩みを読み取り、独自の運勢周期と併せて、依頼者の過去、現在、未来をリーディング、アドバイスを差し上げるという手順となっています。


採取した「墨絵(墨の象った渦)」は依頼者の「運命図」であり「内宇宙」です。その混沌さと不確かさの中に向き合うべき真実と、生きるヒントが隠されています。「墨絵」に投影されるのは依頼者の心と魂からのメッセージ。私はその解読者です。これを読み解き、向き合う事で新たな人生をスタートするというのが「篁霊祥命」なのです。


また採取した「墨絵」は護符としての効果を持ち、ご希望の依頼者に進呈させて頂いております。


この「篁霊祥命」を鑑定手法に用いる時に決めたことがあります。


一つは、鑑定手法の特異さや珍しさよりも、鑑定から導き出されるメッセージ(お渡しする鑑定文)に重きを置いて頂くために「篁霊祥命」の一連の墨絵の採取は公開せず、秘術とすること。


二つ目は、頂いた鑑定料金は依頼者からお預かりしたご自身が幸せになるための「保証金」のようなものだとの思いから、占いではありがちな「一往復ならメールのやり取りが無料」というような決め事を廃して、無期限無料でご相談いただいた内容に関することであれば、いつでもメッセージを送って頂き、アドバイスを行うこと。こうしたやり取りによって依頼者と心のコミュニケーションを深く取り、一人でお悩みのご相談事に立ち向かっているのではなく、私自身も共に考え、寄り添っているということを実感して頂くこと。


この二つは、12年間一貫して続けて来たことでもあります。


一つめに関しては「篁霊祥命」の鑑定手法を、公開する方がずっと宣伝になります。雑誌やテレビメディアからの依頼で、「墨絵」の採取過程を見せて欲しいと依頼を受けたこともあります。しかし手法そのものを売りにしているわけではなく、私が大事にしているのはそこに込められた依頼者へのメッセージです。公開した方がマスコミに取り上げられメジャーな存在になることが出来るはずですが、最初に決めたこのポリシーはなかなか曲げられず、同業者が一様に目指すポピュラーな存在になることに関してはマイナスに働いているはずです。マスコミに取り上げられるよりも、私自身を真に必要とする方の目にさえ留まれば本望という思いでおります。


二つ目も同じような側面があります。「篁霊祥命」の鑑定そのものよりも、このアフターケアにこそ時間を要してしまい、結果的に多くの依頼を受けることが出来なくなるのです。鑑定後に何度もメッセージを下さることは私にとって依頼者の声を聞き、寄り添うことに繋がりますので、非常に嬉しいことです。そのやり取りによって硬くなった心を開いて下さり、活路を見出して下さる方も多いのです。このアフターケアを夜間や、鑑定の合間の空いた時間に行ったり、休日に時間を割いて行うことがあります。また多くのメッセージを頂いている時は鑑定そのものの時間を後日へ回して対応に充てることもあります。ですので、全てのメッセージにお応えできなかったり、対応が遅れたり、鑑定に時間を要することがあります。そういう点では他の占い師の皆さまよりも非効率的ですし、当然全体のこなせる鑑定件数も減ってしまいます(「篁霊祥命」という鑑定手法自体も複雑で時間を要する側面があります)。しかし私にとっては数をこなし、そのこなした鑑定数を宣伝に用いることよりも、お一人お一人と向き合うことを第一義にしております。


次に「篁霊祥命」でいうところの「墨絵」とは何か、という点について書き添えておこうと思います。これは公式サイトから引用という形にさせて頂きます。


当方独自の占術である「篁霊祥命」で、鑑定の際に中心となるのは当方が「墨絵」と呼ぶものです。この「墨絵」の形状、白黒のバランスなどから吉凶などを判断する他、「墨絵」そのものをリーディング(依頼者の感情、心の歩みなどを読み取る)し、結果を文章化してお伝えをしております。

「篁霊祥命」でいうところの「墨絵」はいわゆる「筆を使って墨で描かれた絵画」ではなく、「水面に浮かんだ墨の渦を和紙に写し取ったもの」をいいます。便宜的に「墨絵」と呼称させて頂いております(皆様にお送りする墨絵については和紙ではなく、色紙に写し取らせて頂いております)。

墨絵を採取する過程については、平安時代の宮廷遊びに端を発する歴史のある伝統技法「墨流し」(海外では「マーブリング」などと申します)とほとんど同じと言えます。

​写し取った「墨絵」は二つと同じものがありません。陰と陽、黒と白が折り重なり、独特の紋様、渦を作り上げています。まさに宇宙の様です。渦というよりも「宇図」といった方がいいかもしれません。神秘的で示唆に溢れたオリエンタル・アートです。

​年に数回ではありますが、墨絵には「龍」や「仏様」のお姿、「文字」「顔」などの特殊な模様が浮き上がることがあります。また「墨絵」の採取の際、灯します蝋燭が溶け残った形が「龍」や「仏様」の形になることも非常に稀ではありますが、これまで数度ございました。このような特殊な模様の「墨絵」が出た依頼者の方に於きましては、特に大切に墨絵を取り扱って頂いております。

私がこの鑑定を始めた時点では予期していなかったのですが、水盤が女性の子宮を、水が羊水を表し、そこに渦を巻く墨の紋様が、子どもや母子の命運であるとも受け取れるとして、婦人科系の病気で悩んでおられる方、不妊で悩んでおられる方、お子さんの問題で悩んでおられる方のご相談が当初より多くございました。墨絵を婦人科系のご病気の平癒祈願に、また安産祈願や、子授け祈願に欲しいと仰って頂くこともあり、墨絵をお送りした後で、それらの問題が解決したというご報告も何件も頂いております。またメディテーション(瞑想)に利用されているというお話もお伺いします。

「篁霊祥命」という名称を父が名付けたことは最初に書きましたが、どういう経緯で名付けたのかは正直今となっては分かりません。想像の範囲を超えません。しかし、私はこういう捉え方をしており、それは真に迫ったものではないかと確信しております。私はこう解釈しております。


「篁霊祥命(こうれいしょうめい)」の「篁(こう)」は「篁(たかむら)」とも読みます。


嵯峨天皇に仕えた平安時代前期の公卿、文人「小野篁(おののたかむら)」を意味しているのではないかと。「小野篁」は昼間は朝廷に出仕し、夜は冥府の閻魔大王の元で裁判の補佐をしていたという伝説が「江談抄」「今昔物語集」「元亨釈書」などの平安末期から鎌倉時代の書物に書かれています。

この「小野篁」が冥府との往来に使っていたのが井戸です。「篁霊祥命」で行なう墨絵の採取は、井戸に見立てた水盤に水を満たし、ここに墨を流して行ないます。冥府では浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)に生前の行いが映し出されますが「篁霊祥命」に於いては水盤の上に満たされた水の上に浮かんだ墨の渦が、依頼者の心を映し出します。


ブログの方では初めて「篁霊祥命」そのものに触れました。


この占術に関してご理解を頂けましたら幸いです。



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