• マーク・ケイ

霊に塩は有効か

最終更新: 2019年8月3日




よく聞かれることがあるので、こちらでも触れておきたいと思います。


実際に霊や邪気を祓うためとか、身を守るためとか、場を清めるためなどに塩を半紙などに包んで身につけたり、盛り塩をしたりする方がいらっしゃるかと思います。


端的に言いますと「霊」に対して塩は全く効き目がありません。


効き目がないどころか霊に対する目的で、塩を携帯したり、撒いたり、盛り塩にして置いておくということ自体、霊はそうした行為を「敵対的」若しくは「自らの存在を阻害されている」「排除しようとしている」と感じてしまい、かえって障りが起きたりすることがあります。

そもそも見えない存在、霊的な存在であるのにも関わらず「塩」という物質が「霊」にとって恐れるべき対象であると考えることの方がおかしいのです。


ヴァンパイアにニンニクや十字架が効果的という話は、映画などの創作物でも有名な話ですが、これは吸血鬼のモデルとなった人々の異常行動の数々が、狂犬病の病態や特徴と似ていて、それが創作物に反映されたということが近年分かって来ており、ニンニクや十字架はストーリーテリング上の後付けのスパイスのような役割だったわけです。


「霊」は塩を嫌うという話は、どこから来ているものでしょうか。


まず「盛り塩」のルーツですが、これは中国の故事に由来があるといわれています。

かつて秦の始皇帝は、大勢の女性を囲っており、一夜を共に過ごす女性を自分で選びきれないので、牛車に乗り込み、歩く牛が止まった門の家に宿泊し、そこに住む女性と一夜を過ごしたといいます。


皇帝が囲っていた女性は三千人といわれますが、その中には賢い女性もいて、自宅の門の前に牛の好物である塩を盛って置いたために、皇帝の乗った牛車がその女性の自宅の前で足を止めて、塩を舐め続けたそうです。この賢い女性はそれ以来、塩を自宅の門の前に起き続け、皇帝の寵愛を受けることが出来たのです。


*上記の説は秦の始皇帝が武帝に、牛車が羊車に、塩が塩水に変わる説もあります。


このことからも分かる通り、本来「盛り塩」というものは、客人を呼び込む財運を呼び込む意味があるのであって(つまり"呼び寄せる"、"引き込む"意味合いがある)、そもそも何かを清めたり、祓ったりという意味はなかったのです。


ご商売をされていらっしゃる方が、お店の軒先に盛り塩を置くのは、こうした起源が元になっています。


塩が「清め」や「祓い」の力を持つとされたのには、神道の「大祓詞」に起源があるとされています。


『早川の瀬に坐す。瀬織津比売と伝ふ神。大海原に持出でなむ。此く持ち出で往なば荒潮の潮の八百道の八潮道の潮の八百曾に坐す。速開都比売と伝ふ神。持ち加加呑みてむ。此く加加呑みては気吹戸に坐す気吹戸主と伝ふ神。根国底国に気吹放ちてむ此く気吹放ちては根国底国に坐す。速佐須良比売と伝ふ神。持ち佐須良比失ひてむ此く佐須良比失ひては。今日より始めて罪と伝ふ罪は在らじと。』


とありますように、様々な神が人々の罪を大海原に持ち去ってくれるという訳です。

この「大祓詞」でいう"大海原"または"潮流"というものが「海がもたらす自然の力が還元されたもの」という解釈によって、それが「塩」に置き換わり、今日の様な「塩」=「浄化」という意味合いが含まれていったのでしょう。


そこから葬儀などでも穢れを祓う目的で、塩を用いたりすることに繋がって行ったと思われます。このような流れから「霊」という存在にも「塩」は塩は効果を発揮するのだという言説が定着していったのでしょう。


「塩」が「清め」の意味を持つのは日本独自の文化、風習なのでしょうか。


実は「ユダヤ教」に同様の風習があります。

「ユダヤ教」では"ハラー"と呼ばれる編み込んだ形のパンを安息日に食べます。この"ハラー"を食べる前に祈祷を行なう人物が"ハラー"を祝福し、聖別する儀式を行ないます。この時に"ハラー"に「塩」を振り掛けるのです。勿論「味付け」のためではなく「清める」ためです。


一節では、この「ユダヤ教」の風習が、古来に日本に渡来した民族によって伝えられたともされます。この「ユダヤ教」と日本の宗教、文化の関係は非常に興味深いお話がたくさんありますので、また別な機会に紙幅を割いて取り上げたいと思います。


では「塩」は全く霊を祓う為には効果を発揮しないのでしょうか。

かろうじて効果があると思われるのは、神棚などの神聖な場所に神饌(お供え)として供えられた後の粗塩です。


塩を持ってさえいれば霊に憑かれない、塩を盛っておけば、その場所が清められると「塩」をあたかも万能なスピリチュアル・ツールであるかの如く説いている言説は信用に値するものではありません。


邪気を祓ったり、浄化したりといった時に、どういう方法が効果的なのか、次回書いてみたいと思います。 → 『私的四つの浄化ツール』(2016.12.24)



現在、当記事は加筆修正した上で「女性の心と体を調えるスピリチュアルメディアAGLA(アグラ)」にて掲載されております。以下のリンクからお読みになれます。


『塩で本当に霊が祓える? 〜浄化ツールとしての塩の起源と、神仏の永遠性〜』



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