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前世は存在するの?

Q : 前世は存在するの?

A : 霊的な世界やスピリチュアルな世界は確固として存在します。しかし、日頃私達が見聞きする様な状態では決して存在していません。 

今は高額な費用を払ってセミナーを受ければ誰でもヒーラーや霊能者になれる(肩書きを買える)世の中です。ですから、手っ取り早いコンビニ感覚で手を出せる情報に惑わされず、自己との対話を深め、真実を選び取って欲しいと切に願います。 

最近「前世」に関する問い合せも増えています。多くの方がその実在を揺るぎなく信じているはずです。私にも幼い頃から繰り返し観る中世ヨーロッパの騎士の夢があります。戦い破れて傷付いた兵士達を先導して城に戻るのですが、その城の間取りや周辺の地形も事細かに記憶しています。こうした記憶や夢で得られる情報以外にヒプノセラピー、前世療法、退行催眠を通じてその情報を得るということは今や一般の方にも広く知られています。 

「前世」についてどのような認識を持つかということについては2つの立場が存在します。一つは著書「前世療法」で一躍著名になり前世ブームの火付け役となった"ブライアン・ワイス"「前世療法」肯定派的立場と、「前世を記憶する子供たち」を著した前世研究の世界的権威"イアン・スティーブンソン"の懐疑的立場です。誰かに前世を見てもらった、または知りたいと現在望んでいらっしゃる方は、この"イアン・スティーブンソン"の研究成果に耳を傾ける必要性があるでしょう。 

イアン・スティーブンソンは著書の前書きでこのように自分の立場を明確にしています。 
「薬物を使うにせよ瞑想や催眠を利用するにせよ、前世の記憶を意図的に探り出そうとすることには、あえて反対の立場を取りたいと思う。遺憾ながら催眠の専門家の中には、催眠を使えば誰でも前世の記憶を蘇らせることができるし、それにより大きな治療効果が上がるはずだと主張するか、そう受け取れる発言をしている者もある。私としては、心得違いの催眠ブームを・・・・・・特に前世の記憶を探り出す確実な方法だとして催眠が用いられている状況を、何とか終息させたいと考えている」 

彼の前世研究は徹底していて、それはFBI特別捜査官のプロファイリングに匹敵するほどです。ヒプノセラピーや退行催眠で得られた前世に関する情報を基に、地道で厳密な面接調査、現地調査を行います。語られた情報が他のどこからか得られたものでないか、また地名や人物等が実際に存在したか、検死報告書や病院のカルテ、死亡届に至るまで資料や記録を収集、分析するのです。 

こうして得られた情報を分析し、少しでも信憑性に欠けると判断したものを消去して行きます。 

イアン・スティーブンソンは"潜在意識による記憶のいらずら"が催眠による前世の記憶にすり替えられていると言います。以下はイアン・スティーブンソンの研究について解説したサイトからの引用です。

 
「子供が何年か前に聞いた話や、他人から読んでもらった本の内容や、また、ずっと以前に見たテレビの内容が潜在意識の中にしまわれることがあります。その後、本人はそうしたことがあったことさえも忘れてしまいますが、何かの拍子にそれが顕在意識に出てくることがあります。すると、それを前世の記憶が蘇ってきたと錯覚してしまうのです。こうした潜在意識の関与する記憶は、前世の記憶とは言えません。」 

「催眠下では、被術者の精神は極度に集中状態におかれ、施術者の指示に反抗しがたくなります。例えば、「あなたの症状の原因となっている前世に戻りなさい」とか、「もっともっと時代を溯りなさい」といった指示が与えられると、潜在意識は何とかして、それに従った答えを出さなければならないような、切羽詰まった状態におかれます。その結果、潜在意識の中にあるあらゆる情報を動員して、それらしい“前世の人格”を作り上げることになります。施術者の指示に合わせて、事実からほど遠い、フィクション・ストーリーを作ることになります。これが催眠術の特色である創作性であり演出性なのです」 

「スティーヴンソンは、退行催眠下で過去世を語る人間にさらに催眠をかけ、いっそう深い催眠意識状態に誘導しました。そして先の退行催眠下での前世像は、書物やテレビや他から取り入れた情報をもとにして作り上げられたものであることを明らかにしました。こうして作られたフィクション人格は、語る本人自身にもそれらしく思えるし、その場面に合った生々しい感情(強い怒り・悲しみ・喜び・泣き叫び)まで引き起こすなど、一貫した人格性を示します。しかも催眠状態におかれれば、繰り返し何度でも、その人格を再現することができるのです」 

こういう事を考え合わせれば、私の夢に出て来る「前世の記憶」と見紛うものは、子供の頃に観た中世を舞台にした映画や小説だったのかもしれません。 

前世について語り、またそれを体験しようとするならば二つの異なる立場に耳を貸してからでも遅くないでしょう。きっと新たな発見があるでしょう。 

施術する側のセラピストや専門家も、ブライアン・ワイスやその他の前世療法を完全に肯定する立場の方と、イアン・スティーブンソンが言う様にそれが実際の前世ではない事を承知していて、一つの治療法と割り切って使っている人もいらっしゃるかもしれませんね。 

あれこれ書いていますが、前世は存在すると確信しています。イアン・スティーブンソンも「前世」を否定はしていません。しかしお手軽な「催眠」という手法では前世の記憶を顕在化させることは一般に考えられている程容易くはないし、不可能に等しいということです。 正統なスピリチュアリズムを学んだ者の間では、地上の如何なる霊能者も、他人の前世を知ることは出来ないというのが定説となっています。取り上げた前世療法以外にも、占いや霊能鑑定などでも簡単に依頼者に対して前世を伝える場面がありますが、そうした行為は伝統的なスピリチュアリズム(心霊科学)に反しているということが言えると思います。それは霊的見地を全く無視したものであり、前世を知ることで今の苦境から逃れることが出来るかもしれないという消費者のニーズに答えた商業主義的な観点に立ったものであり、それは決して人を幸せへ導くものではなく、逆に惑わせ「今」に価値を置くことを否定するものとなるはずです。

また前世を知る事で病気や心の状態が良化するという実態はあったにせよ、それを良しとして「前世療法」によって病を治癒するという方法を常態化させている現実は正しい在り方でしょうか。これは怠慢であると言えないでしょうか。賢明な医者や知識のある人であれば、それが「前世を知る事」で癒されるのではないということは明白であるはずです。 

「前世」を知ることよりも、現実を精一杯生きる術を教えて行くはずのスピリチュアルが消費者の求めに応じた結果「前世」というものを引き合いに出さなければ、生き残って行けない実情というのは、逼迫した現代を如実に表している様で恐い気もします。(精一杯現実を生きる為に「前世」を知る事が必要だとしても、それは現実から遊離し、見つめなくてはいけない本当の自分を見失う結果になる可能性もあり、実際にスピリチュアル依存者を多く作り出している) 

長々と書きましたが、これは私のスタンスを示してもいます。 
私はリーディングやカウンセリングといった活動をしていますが、霊でないものを霊といったり、貴方のオーラは何色ですね、と言ったりはしません。知っている真実を伝えるのみです。

今年2月8日にイアン・スティーヴンソン博士は89歳で死去されました。心よりご冥福をお祈り致します。 


『誤りは、藁のように表面に浮かび流される。真実という真珠を探すには、深く潜らなければならない』

-ジョン・ドライデン-

 

 

2007年3月 マーク・ケイ


<参考> 
「超心理学講座」生まれ変わりの事例の研究 
「輪廻転生とシャーマニズム」

【その他のコラム】

「水子の祟りはあるのか?」

​「生霊は本当にいるのか?」

「オーブについて」

「オーラについて」

 

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